足の親指の爪が臭い・黄色い・厚い!ジムでの怪我後に起きた爪トラブルと改善策

写真を通じて正確に伝わる

足や爪のトラブルは「厚い・黄色い・痛い」といった言葉だけでは伝わりにくく、自己判断が難しい症状です。そこで当サイトでは、写真付きで質問を受け付け、専門家がコメントする仕組みを導入しています。画像を拝見することで、変色や厚み、皮膚との関係などを正しく把握し、より具体的なアドバイスをお伝えできます。

(原文)

約13年前にジムでフリーウェイトを足の親指に落として、爪が真っ黒になって一回落ちました。また生えたら黄色くなって変な匂いがして変な形になりました。 爪床も厚くなって爪床の先が白くなっています。 添付の写真ですが、先週上の爪が伸びて、肌に掘りそうになったので取ったので爪がかなり短くなっています。

外傷性肥厚爪+爪白癬の合併

外傷性肥厚爪+爪白癬の合併がもっとも疑われます。外傷で爪の形が崩れると、爪と皮膚の間に隙間ができ、そこから白癬菌が入り込みやすくなります。その後、慢性的な厚み・変色・においが出やすいです。

今後、考えられる3リスク

  • 爪がさらに肥厚し、靴に当たって痛みや炎症が出る
  • 爪白癬であれば他の爪や皮膚(水虫)に感染拡大
  • 爪の断片が皮膚に刺さって陥入爪(巻き爪のような炎症)になる

第一優先で行うこと

  • 医療機関の受診(皮膚科)
    • 本当に爪白癬かどうかを真菌検査で確認する

爪白癬であれば

  • 内服薬(3〜6か月)で根本治療
  • 外用薬も併用(ただし肥厚爪には浸透しにくい)

※爪が厚く変形しているので、治療だけでなく定期的な削爪処置(爪を薄く削る)を並行すると改善が早い!

フットケア(専門サロン・医療連携店)

  • 専用器具で肥厚部を削って薄く調整
  • 清潔にして感染や皮膚トラブルを予防
  • 爪が皮膚に食い込むのを防ぐ

※民間では疾患がある場合、医療行為にあたるため、施術を行うことができません。まずはしっかりと医療機関を受診してください。

ご自身でできること(応急処置)

  • 爪がさらに肥厚し、靴に当たって痛みや炎症が出る
  • 爪白癬であれば他の爪や皮膚(水虫)に感染拡大
  • 爪の断片が皮膚に刺さって陥入爪(巻き爪のような炎症)になる

外傷性肥厚爪(がいしょうせいひこうそう)とは?

外傷性肥厚爪とは、強い衝撃や繰り返しの圧迫で爪の根元(爪母)が傷つき、その後に生えてきた爪が厚く変形する状態 を指します。スポーツや事故での打撲、重い物を落とした外傷、合わない靴による慢性的な圧迫などが原因となります。外傷後の爪は正常な形で再生できず、厚み・変色・凹凸・異臭 を伴うことが多く、見た目や生活に支障をきたします。

外傷性肥厚爪の症状の特徴

  • 爪が分厚く硬くなる(通常の爪切りでは切れない)
  • 黄色〜茶色に変色する
  • 表面がデコボコして崩れやすい
  • 異臭を伴うことがある
  • 爪が皮膚に食い込み、痛みや炎症を起こすことがある

※外傷性肥厚爪は 爪白癬(爪の水虫) と症状が似ているため、医療機関による鑑別が必要です。

外傷性肥厚爪と爪白癬(水虫)の違い

  • 外傷性肥厚爪:外傷が原因。爪母の損傷により形が変わる。菌がいない場合もある。
  • 爪白癬:白癬菌の感染が原因。カビによる感染症で、他の爪や家族にうつる。
  • 両者の合併:外傷後に爪の隙間から菌が入り込み、肥厚爪と爪白癬が同時に進行するケースが多い。

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◆ご相談について

なお、足のお悩みや気になる症状がある場合は、写真を添付してご相談いただければ、状態を確認のうえ、最善の対応方法をご案内いたします。些細なことでもお気軽にご連絡ください。専門スタッフが丁寧にサポートいたします。

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監修:石田麻美
・看護師
・一社)日本フットケア足病医学会 賛助会員
・一社)国際コメディカルアンドヘルスケア協会講師
・シックネイルケアセラピスト®
・ドクターネイル爪革命 九州本店長