お悩み相談 CASE.003

フォームよりご相談をいただきました。

勇気を出してご相談くださってありがとうございます。お写真も拝見しました。とても不安なお気持ちだと思いますので、落ち着いて一つずつお伝えしてまいります。

まず今の状態について(写真から分かる範囲で)

※ 診断ではなく一般的な見解です。

  • 親指を中心に
    • 爪が白〜黄白色に濁っている
    • 厚く・もろく・欠けやすい
    • 表面が粉をふいたように崩れている
  • 一部の爪が自然にはがれてしまっている

これらは、爪水虫(爪白癬)でよく見られる変化と一致します。「放置していたから重症化した」というより、爪水虫は放っておくと誰でも進行しやすい病気なので、必要以上にご自分を責めなくて大丈夫です。

「勝手にはがれた爪」について

これは珍しいことではありません。

  • 爪水虫が進行すると
    → 爪の内部がスカスカになり
    → 爪としての強度を失って自然脱落することがあります

大事なのは

  • 無理に剥がさないこと
  •  今後どう治していくか

今すぐやってほしいこと(とても重要)

まずは皮膚科を受診してください

爪水虫は市販薬だけでは治りにくいケースが多いです。

皮膚科では:

  • 顕微鏡検査で本当に爪水虫か確認
  • 状態に応じて
    • 飲み薬
    • 爪専用の塗り薬
    • 併用治療

を選択してもらえます。 爪が剥がれていても、治療は可能です

編集後記

今回の記事は、「放置してしまった自分を責めている方」にまず読んでほしいと思い、専門用語をできるだけ使わずに書きました。爪水虫は怠慢ではなく、誰にでも起こり得る“進行しやすい病気”です。大切なのは、怖がらず正しい治療に一歩踏み出すこと。この記事が、不安を抱えた方が皮膚科を受診する勇気につながれば幸いです。足と爪は、これからでも必ず守れます。


監修:石田麻美
・看護師
・一社)日本フットケア足病医学会 賛助会員
・一社)国際コメディカルアンドヘルスケア協会講師
・シックネイルケアセラピスト®
・ドクターネイル爪革命 九州本店長